固有の注文が ADL アルゴにより発注される際、TT リスク システムに送信されます。必要なリスク チェックを渡すと、注文コネクターと呼ばれる TT コンポーネントに送信され、次に取引所に送信されます。TT リスク システムがリスク チェックを行わない場合は、拒否されmアルゴは停止します。
ADL 開発者は Position Risk (ポジション リスク) ブロックを使って、固有注文が TT リスク システムに送信される前に、追加のリスクチェックを受けることができます。これは ADL アルゴ インスタンスが特定の限度を超えようとすると、必ず停止するようにするため一般的に行われます。限度の値を一般に設定し、ユーザーの実際のリスク限度よりも少なくなるようにポジション リスク ブロックがチェックを行うようにします。これらの限度の値がユーザーの実際のリスク限度以上になるように設定する場合、注文は TT リスク システムにより拒否されます。
例: このアルゴは2つのポジション リスク ブロックを使い、接続した限月に対し異なった最大ロングと最大ショート限度を設定します。
フリップ フォー セル注文プロパティを有効化すると、アルゴの起動時に、ユーザーが選択した売買側に、限度が適用されます。
ADL アルゴが行うリスク チェックの動作は、特定の限月や口座に対して、買いのポジション リスク ブロックのみか、売りのポジション リスク ブロックのみか、または両方のポジション リスク ブロックを持っているかによって異なります。特に...
買ポジション リスク ブロックのみの場合
売ポジション リスク ブロックのみの場合
買売両方のポジション リスク ブロックの場合
ADL 開発者は、「ポジション確保の有効化」 (Enable Position Reserve) オプションを有効化することで、パフォーマンスを大きく向上できます。
これを有効化すると、ADL アルゴは起動時に、各ポジション リスク ブロックに対し、別のポジション確保注文を TT リスク システムに送信し、特定数のポジション リスクを確保します。ADL アルゴにより送信された後続のネイティブ注文には、ポジション リスク ブロックのチェックが行われ、指定した限度を超過しないことを確認します。このチェックが正常に行われると、ネイティブ注文は TT リスク システムを回避して、直接 TT 注文コネクターに送信されます。
注: ユーザーの利用可能なリスクよりも大きなTT リスクシステムからリスクの確保を試みると、拒否されアルゴが停止します。
注: ポジション確保注文の使用は、専用のアルゴ サーバーに制限されています。一般使用のアルゴ サーバーではポジション確保注文は利用できません。
ブロックをカスタマイズするには、[Block Properties] を更新します。
プロパティ | 説明 |
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名前 | ADL キャンバスのブロックの下に表示される名前。 |
Side | ブロックがロングまたはショートのいずれかのポジションの限度を示します。 |
FlipForSell |
買注文と売注文の同じ限度を使用するかどうかを示します。 (詳細は「Flip For Sell 注文機能」を参照してください)。 |