離散ブロック

離散ブロック

MsgInfoExtractor ブロック

[MsgInfoExtractor] ブロックは、受信した離散メッセージ内に含まれるユーザー指定の欄を抽出します。このブロックは主に、メッセージを生成したイベントに関する詳細にアクセスする際に使用されます。新規の離散イベント メッセージが [MsgInfoExtractor] ブロックをトリガーすると、ブロックは指定欄の値を更新する連続メッセージを使用します。

[MsgInfoExtractor] ブロックは以下のように作動します。

  1. 入力ポートを通じて離散イベント メッセージが [MsgInfoExtractor] ブロックをトリガーします。
  2. ブロックがトリガーされると、[MsgInfoExtractor] ブロックは入力 メッセージ内に含まれる指定値を抽出します。
  3. 指定値を抽出した後、[MsgInfoExtractor] ブロックは以下の動作を行います。
    • 右上の離散イベント メッセージ ポートを通じて元の入力メッセージ をそのまま渡します。
    • 選択した出力コネクターを通じて、マーケット データのスナップショットから、それぞれの希望の値を送信します。

約定枚数と約定値を抽出するように設定された [MsgInfo Extractor] ブロックは、[Order] ブロックからの約定を示す離散イベント メッセージを受信します。[MsgInfo Extractor] ブロックは約定離散メッセージから約定枚数と約定価格を抽出し、出力してダウンストリーム ロジックに約定離散メッセージを渡します。

ブロック プロパティ

既定のブロック プロパティを変更するには、[Block Properties] パネルにて希望の値を変更します。

プロパティ 説明
Name (名前) ADL キャンバスのブロックの下に表示される名前。
Connectors (コネクター)

出力ポートとして露出するメッセージ ブロックからの値。以下を含みます。

  • limitPrice: 新注文の価格。
  • orderQuantity: 合計注文枚数。
  • workingQuantity: 注文の約定待ち枚数。
  • fillPrice: 約定の価格。
  • fillQuantity: 約定の枚数。
  • cumQuantity: 約定枚数の合計。
  • disclosedQuantity: 市場で表示される公開注文の枚数。
  • deletedQuantity: 削除済み注文の取消枚数。
  • tradeQuantity: 特定の限月の直近値の枚数。
  • tradePrice: 特定の限月の直近値。
  • tradeIsHit: 最良買のときに [True] となります。
  • tradeIsTake: 最良売のときに [True] となります。
  • tradeIsUnknown: 最良買または最良売のいずれかの際に取引所が供給しなかった場合に [True] となります。
  • tradeIsOTC: OTC 取引の場合に [True] となります。
  • tradeIsImplied: インプライド値で取引が発生した場合に [True] となります。
  • tradeIsLeg: 取引が [True] となります。
  • stopTrigger: 各ストップ注文が有効化される価格。
  • isBuy: 約定が買側の執行である場合に [True] となります。
  • isQuotingOrder: 発注済みクォート注文によりメッセージが生成された場合に [True] となります (Autospreader 注文ブロックのみに有効)。
  • isHedgeOrder: 発注済みヘッジ注文によりメッセージが生成された場合に [True] となります (Autospreader 注文ブロックのみに有効)。
  • isExternalEvent: メッセージがアルゴリズム外の情報から生成された場合に [True] となります。
  • isTriggered: 注文がトリガー状態から発生した場合に [True] となります。
  • Instrument:: メッセージに関連する限月。
  • year: メッセージが発生した日時の西暦年部分。
  • month: メッセージが発生した日時の月部分。
  • day: メッセージが発生した日時の日付部分。
  • hour: メッセージが発生した日時の時間部分。
  • minute: メッセージが発生した日時の分部分。
  • second: メッセージが発生した日時の秒部分。
  • milliseconds: メッセージが発生した日時のミリ秒部分。
  • userFieldN: 4つの空白の欄のうち1つはValue Injector で生成され、Value Extractor によりアクセスされます。
  • account: 受信する注文に関連した口座。Discrete Order ブロック数式はこの値にアクセスできます。
  • orderType: 受信する注文の注文タイプ。Discrete Order ブロック数式はこの値にアクセスできます。
  • timeInForce: 受信する注文の有効期限 (TIF)。Discrete Order ブロック数式はこの値にアクセスできます。
  • isSuspended: 関連する注文が現在保留ステータスにあるかどうかを示します。

選択した各値に、該当するコレクターがブロックの出力に追加されます。

出力コネクターの一部またはすべてを表示するように選択できますが、受信する離散イベント メッセージに情報が存在する場合は、コネクターは有意義な出力を提供します。