[State] ブロックは入力離散イベント メッセージを受信し、内部数式に基づいて、メッセージをそのまま、出力ポートの 1つに送信します。各出力に対して、[Boolean] 値の結果を評価する数式を定義します。受信する離散イベントメッセージによってトリガーされると、[State] ブロックは、評価の1つが [TRUE] になるまで数式を評価し始め、それに一致する出力ポートを通じてメッセージを送信します。既定で、ブロックは2つの離散イベント メッセージ出力ポートを表示しますが、余分のポートを追加して、[Formula Editor] を使って数式を定義できます。
ユーザーが作成した [True/False] ステートメントが [TRUE] に変わると、[State] ブロックは以下の方法で離散イベント メッセージを生成して出力します。
離散イベント メッセージを出力した後、別の受信離散イベント メッセージを受信するまで、[State] ブロックは数式の再評価は行いません。
注 [State] ブロックは、複数の受信離散イベント メッセージを順番待ちしません。たとえ複数のメッセージが [State] ブロックに入っても、ブロックは1つの離散イベント メッセージのみ出力します。
ADL は、離散イベントとして取引所サーバーから確認のメッセージや、ある瞬間に発生したイベントを受信したり、要求を送信する操作を扱います。詳細は連続イベント メッセージ対離散イベント メッセージを参照してください。これらのイベントに加え、ユーザーは [Formula Builder] を使って、[Formulas] 欄に [True/False] 欄を定義するため、カスタム離散イベントを定義できます。[True/False] ステートメントが [TRUE] に変わると、ADL は離散イベントの発生と見なします。
例 [State] ブロックは、内部数式を使って 3 つの状態を定義します。受信する離散イベント メッセージによりトリガーされると、[State] ブロックは数式を評価し、適切なポートを通じて離散イベント メッセージを渡し、ダウンストリーム ロジックで使用されるようにします。
このブロックの [Formula Editor] は、3 つの出力の数式を定義します。最初のポートの数式は、> 演算子を使用して、[Snapshot Bid Price] (Value Extractor ブロックから) と、[Bid Price] ([Field] から)の値を比較します。残りの数式は、 = と< operators, respectively.>> を使用します。
ブロックをカスタマイズするには、[Block Properties] を更新します。
プロパティ | 説明 |
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Name (名前) | ADL キャンバスのブロックの下に表示される名前。 |
数式 |
ブロックの出力ポートの値の計算に使用する数式。 編集リンクにより [Formula Editor] が起動されます。 |