離散ブロック

離散ブロック

Discrete Min/Max ブロック

[Discrete Min] ブロックと [Discrete Max] ブロックは、内部数値集合の最大値と最小値をそれぞれ出力します。ブロックの1つが離散イベント メッセージを受信するたびに、値の内部集合にユーザー定義の数値を追加し、その集合に最小値または最大値のいずれかを出力します。

ブロックは、以下のとおり離散イベント メッセージを処理します。

  1. 離散イベント メッセージは [Discrete Min/Max] ブロックをトリガーします。
  2. ブロックがトリガーされると、[Discrete Min/Max] ブロックは、ユーザーが [Block Properties] の数式で使用して指定した数値を取得します。ユーザーは入力メッセージ内に含まれる数値を抽出したり、メッセージに関連性のない値を取得する可能性があります。
  3. 抽出値は、ブロックのデータ集合に追加されます。
  4. ブロックは、集合間で最大値と最小値を決定します。結果はブロックの数値出力ポートを通じて送信されます。
  5. 評価の後、離散イベント メッセージの出力ポートを通じて元のメッセージをそのまま渡します。

例えば、[Discrete Max] ブロックは、[Time and Sales] ブロックから受信する各離散イベント メッセージから、取引枚数の値を保存します。取引が発生すると、[Discrete Max] ブロックは値を保存します [5, 10, 5, 25, 50, 10]。[Discrete Max] ブロックは、8枚の注文枚数で [Time and Sales] ブロックからの次のメッセージを受信する場合、ブロックに保存された最大値を示す、50枚の値を出力します。同じ値の [Discrete Min] ブロックは 5 を返します。

また離散イベント メッセージが リセットポートをトリガーすると、 出力を [NaN] (Not A Number) にリセットするように、また内部データ集合を削除するように、 [Discrete Min/Max] ブロックを設定することができます。

5秒の間隔で最小取引枚数と最大取引枚数を出力します。

[Discrete Min] と [Discrete Max] ブロックは、[Formula Editor] にて以下の数式を定義します。

ブロック プロパティ

ブロックをカスタマイズするには、[Block Properties] を更新します。

プロパティ 説明
Name (名前) ADL キャンバスのブロックの下に表示される名前。
Formula (数式)

ブロックの値の計算に使用される数式。

編集リンクにより [Formula Editor] が起動されます。