乱用メッセージ

乱用メッセージは、マーケットに障害となる過剰な注文操作や乱用のパターンを示しています。

• クォート スタッフィング: クォート スタッフィングとは、取引所のクォート エンジンに遅延性を持ち込むことで、その他のトレーダーが意図したとおりに発注できなくする、通常のマーケットの操作を乱す試みのことを示します。トレーダーは意図的に、マーケットの更新を遅らせるペースで注文を発注します。
• マクロバースト クォート スタッフィング: このクォート スタッフィングの形式は、非常に高い率のメッセージを短期間にわたって送信することであり、従来の検出方法を回避して、予測可能な遅延を導入することができます。例えば、1ミリ秒に 80 個のメッセージを送信すると、1秒ごとに 80 個の遮断的でないメッセージに見える可能性がありますが、実際は1秒ごとに 80,000 個のメッセージの効果率を備えています。
• アルゴリズムの誤作動: アルゴリズムがメッセージを送信できるスピードでは、アルゴリズムの小さなエラーでさえも、マーケットの動作に大きな影響を及ぼしかねません。

スコアの設定方法

乱用メッセージパターンにおいて、TT Score では、メッセージ率のクラスタを分析し、どのような期間においても高いレートを検出します。[Risk monitors] は、メッセージ パターンが乱用メッセージの場合の可能性があるかどうか、コンテキストで意味をなすかどうかを評価します。

スコアの解釈

スコアは 0 ～ 100 の点数の割り当てとなり、高いメッセージ率のバーストが識別されると、スコアは上昇します。

スコアカード メトリックス

[Scorecard Metrics] セクションでは、乱用メッセージに関連する以下の統計を測定します。

• 平均メッセージ/秒
• 低度率メッセージ
• 中間率メッセージ
• 高度率メッセージ

乱用メッセージの識別

[Cluster Scorecard] (クラスタ スコアカード) を使って、乱用メッセージ スコアをトリガーする操作を詳しく調べることができます。スコアカードの [Cluster Statistics] や [Scorecard Metrics] セクションには、以下の内容が示されます。

• クラスタの持続時間
• 送信されたメッセージの合計数。
• 異なったメッセージのパーセント率

スコアカードの下部にあるチャートでは、メッセージング パターンについての視覚的な手がかりを確認できます。例えば、以下のスコアカードのチャートは、短期間での高いパーセント率のメッセージをもつクラスタのためのものです。

1. わずか5/1000 秒の間に、トレーダーが 250 個以上の注文メッセージを取消し、その 100% は、高い率で発注されることが考慮されます。
2. リスク インジケータは、このクラスタが 100 のリスク スコアをもっていることを示しています。
3. トレーダーは繰り返し同じ注文タイプを発注しました。
4. 取引所の時間は、マクロ秒でメッセージが送信されたことを示しました。
5. [Burst Chart] グラフには、6/10 秒間に、トレーダーが1秒につき 45,000 個以上のメッセージの率でメッセージを送信したことが示されています。