リスク限度

リスク限度

リスク グループ

CME Risk グループでは、異なった口座の構造や階層で口座間のリスク限度を設定できます。例えば、紹介ブローカーとして、顧客の口座に1つのリスク グループを作成することで、異なった実行ブローカー間での顧客のリスク露出を制限できます。

Setup にて、左ナビゲーション画面の [More] → [Risk Groups] タブを使って、リスク グループを作成して管理できます。

リスク グループの例

この例では、実行ブローカーとして2つの会社 (Carry Broker 1、Carry Broker 2) が口座 (parent1、parent2) を紹介ブローカーと共有します。紹介ブローカーはクライアント (Client 1) に OSE と TOCOM のアクセスを提供することを希望しています。紹介ブローカーはまた CME の会員権を所有していて、自分の「親」口座でこの取引所へのアクセスを提供しています。

各親口座の子口座 (child、child1、child2) を作成して Client1 と共有することで、紹介ブローカーは子口座で構成されるリスク グループを作成して、3つすべての取引所のクレジット限度とポジション限度を設定できます。

リスク グループに割り当てられている口座

リスク グループに口座を割り当てる際、以下の内容を考慮してください。

  • 会社と共有されている口座は、リスク グループに追加できません。
  • 1つの口座を複数のリスク グループに割り当てることはできません。
  • 親口座がリスク グループに割り当てられている場合、子口座すべてもグループに割り当てられます。
  • 子口座がリスク グループに割り当てられている場合で親口座が同じグループに追加されている場合、親が優先され、子口座はグループから除去されます。
  • 口座がリスク グループに割り当てられ子口座がその口座に作成されると、子口座は自動的に同じグループに追加されます。

リスク グループの口座管理

リスク グループに管理口座を割り当てる際、以下の内容を考慮してください。

  • 親口座がリスク グループから除去されると、子口座もすべて除去されます。
  • 口座を複製して複製口座から親を選択する場合、複製口座も同親口座として同じリスク グループに追加されます。
  • 子口座の親を変更する場合、古い親口座が関連している子口座もリスク グループから除去され、新しい親口座とリスク グループがマップされます。

リスク グループに関連している口座は [More] → [Risk Groups] データ グリッドの [Accounts] 列に表示されます。

リスク グループのクレジット限度

リスク設定は、グループに割り当てられた口座とは独立したリスク グループに対してチェックされます。グループに設定されたクレジット限度も個々の口座に適用されます。

例えば、クレジット限度が3つの口座を含むリスク グループに対して150米ドルの場合で、口座の1つが150ドル全額を使用した場合、残りの2つの口座は注文を送信できません。または1つの口座が100ドル使用して別の口座が30ドル使用した場合、3つ目の口座のクレジット残高は20ドルとなります。