価格制御機能を使って、管理者は、市場価格からどのくらい離れてユーザーがスプレッドやアウトライトの注文を発注できるかを設定できます。定義されている価格帯外で発注された注文は拒否されます。
選択したユーザーの [User] - [Limits] タブには、取引前の価格制御が含まれています。マッチングまたは非マッチング ステータス中に、[Ticks] 欄を使ってマーケットからの追加ティック数を設定でき、[Percent] 欄を使って現在の価格からの追加パーセント数を設定できます。いずれかの状態でマーケット データがない場合は、注文を拒否できます。
注: [Price Reasonability] (価格妥当性) 設定は、取引所でマッチング状態にのみ適用されます (Open Trading 等)。成行注文は含まれません。非マッチング状態中に価格制御を適用するには、別の [Price Reasonability during non-mtaching states (e.g. Pre-open)]] (非マッチング状態中の価格妥当性) 設定を別に行う必要があります。
市場以下の指値と売注文以上で買注文に対して価格の妥当性を施行する場合は、[Aggressive only] オプションを選択します。管理者として、[Aggressive only] チェックボックスをオンまたはオフにすることで、静的範囲や方向性範囲に対してティック数やパーセント数を設定できます。
[Aggressive only] 設定は、口座の階層にかかわらず、口座ごとに実施されます。子口座の制限は、単なる親口座制限ではありません。
例えば、[Aggressive only] は子注文「12345」でティックは「4」に設定されてオフになってる場合、親口座「ABCDEF」に [Aggressive only] が有効でティックが「2」の方向性範囲が設定されていても、この静的範囲が実施されます。
親口座の買注文は、+2 ティックとマーケットの下で発注でき、親口座の売注文は ‐2 ティックとマーケットの上で発注できます。子口座の注文は、4 ティック上またはマーケット下の静的範囲内である必要があります。
価格チェックは、買値と売値の間に該当する限り、市場価格として直近値を使用します。それ以外は、価格チェックは買値と売値の中間値を使用します。買値と売値が両方とも利用可能でない場合、価格チェックは注文の売値、買値、清算値、終値から最初に利用可能な価格を使用します。
価格チェックは以下のように実行されます。
この例では、管理者は 4 ティックの価格制御でユーザーを設定し、範囲は方向性でないと指定しました。現在の直近値が 2.0 の場合、ユーザーは 0.0 以上(価格帯の低値)と 4.0 以下 (価格帯の高値) の注文のみ発注することができます。他のすべての注文は TT により拒否されます。
この例では、管理者は 25 パーセントの価格制御でユーザーを設定し、範囲は方向性でないと指定しました。現在の直近値が 2.0 の場合、ユーザーは 1.5 以上(価格帯の低値)と 2.5 以下 (価格帯の高値) の注文のみ発注することができます。他のすべての注文は TT により拒否されます。
この例では、管理者は 4 ティックの価格制御でユーザーを設定し、範囲は方向性でないと指定しました。現在の直近値が 2.0 の場合、ユーザーは 4.0 以下(価格帯の高値) の買注文と 0.0 以上 (価格帯の高値) の売注文のみ発注することができます。他のすべての注文は TT により拒否されます。
取引前の価格制御を有効にして設定するには、口座ポジション限度の設定とユーザー リスク限度の設定を参照してください。