リスク限度

リスク限度

クレジット損失操作

クレジット損失操作は、口座残高に基づいてトリガーされます。口座残高は、[Daily Limit] 設定を使って取引セッションの開始で計算された利用可能なクレジットに、前のセッションからの実現損益を足した数値または引いた数値です。証拠金は含まれません。

: クレジット損益操作に対して口座の値を査定する際、TT は、取引セッションの開始時に口座残高を考慮します。[Daily Limit] 設定が手動で変更されていない限り、この残高への日中の更新は考慮されません。

会社の管理者として、[Accounts] - [SOD/Credit] タブで設定を使用して、一日のクレジット限度を超過している口座にどのような措置をとるかを設定できます。

[SOD/Credit] タブの [Credit Loss Adjustment Settings] セクションには、利用可能なクレジットが、一日の限度に基づいて (損益から±) 特定のパーセント数を下回った場合に、実行する操作を設定するためのオプションが含まれています。会社の管理者として、クレジット損益のパーセント数や、クレジット損益のパーセント数を超過した場合にとる以下の取引後の操作を設定できます。

  • 取引の無効化
  • 取引を無効化して約定待ち注文を削除します。
  • 取引の無効化、約定待ち注文の削除、オープン ポジションを閉じる (自動手仕舞い)

口座で有効化すると、これらのオプションは口座の副口座にも適用可能になります。クレジット損益パーセント数に基づいてこれらの操作をとるオプションは、既定で無効化されています。自動の手仕舞い機能は口座ごとに有効化されていて、[Credit Check] (クレジット チェック) が有効化されて、1人の自動手仕舞いユーザーが会社で定義されている場合にのみ適用されます。

口座の自動手仕舞いの設定方法

: [Users] - [SOD/Credit] タブにて会社の任意の口座で自動手仕舞いを有効化する前に、会社に自動手仕舞いユーザーを割り当てることで、自動手仕舞いの取引後オプションに関しては、会社に対してこの機能を有効化できます。自動手仕舞いは、1人の手仕舞いユーザーが割り当てられるまで開始されません。自動手仕舞いオプションを選択する際、ポジションを閉じるのに必要な必須の取引所設定も設定する必要があります (例: オペレーター ID)。適切な取引所設定がされていない場合は、取引所により手仕舞い注文は拒否されます。

口座に自動手仕舞いオプションを有効化する際、以下の内容について考慮してください。

  • 自動手仕舞い設定は、口座の階層の1レベルでのみ有効である可能性があり、内部および外部のルーティング口座でのみサポートされています。
  • 自動手仕舞いが外部送信可能口座に有効化されている場合で、口座が後に送信不可に変更された場合、自動手仕舞いはその口座で有効にはなりません。
  • 自動手仕舞いは有効の状態で、共有口座と同じように機能します。
  • 親口座でトリガーされると、集約ポジションは親口座のレベルでのみ手仕舞いされます。
  • 自動手仕舞いが子口座で有効化された後に親口座で有効化されると、子口座の設定は無視されます。
  • 自動手仕舞いが有効化された口座には、該当する取引所に手仕舞い注文を送信するための、必要な口座と接続の資格情報が割り当てられていることを確認してください。
  • 別の会社により所有されている口座に自動手仕舞いを有効化できますが、会社により共有されている口座にはできません。

口座の自動手仕舞いを設定するには

  1. 自動手仕舞いユーザーを割り当てます。
  2. 利用可能なクレジットが特定の限度を下回った場合、クレジット限度を設定して自動手仕舞いを有効化します。

クレジット損失操作の例

以下の例は、[Daily Limit]+損益 (またはー損益) の値に基づいて、口座の残高が特定のパーセント数を下回ると、口座の自動手仕舞いがどのようにトリガーされるかを示しています。

例1: 口座残高 = 一日の限度 + 利益

以下の例を参照してください。

  • [Daily Limit] 設定 = $50,000
  • [When credit loss is] 設定 = 30%
  • SOD ポジション = $30,000 の利益

[Daily Limit] が $50,000 に設定されていて、SOD ポジションが $30,000 の利益に設定されているので、口座の残高は $80,000 です ($50,000 + $30,000)。口座の残高が取引セッション中に 30% を損失すると (.3 * $80,000 = $24,000)、自動手仕舞いは $56,000 でトリガーされます ($80,000 - $24,000)。

例2: 口座残高 = 一日の限度 - 損失

以下の例を参照してください。

  • [Daily Limit] 設定 = $50,000
  • [When credit loss is] 設定 = 30%
  • SOD ポジション = $30,000 の損失

[Daily Limit] が $50,000 に設定されていて、SOD ポジションが $30,000 の損失に設定されているので、SOD の口座の残高は $20,000 です ($50,000 - $30,000)。口座の残高が取引セッション中に 30% を損失すると (.3 * $20,000 = $6,000)、自動手仕舞いは $14,000 でトリガーされます ($20,000 - $6,000)。

例3: 日中の利益と損失。

以下の例を参照してください。

  • [Daily Limit] 設定 = $50,000
  • [When credit loss is] 設定 = 30%
  • SOD ポジション = $10,000 の利益

[Daily Limit] が $50,000 に設定されていて、SOD ポジションが $10,000 の利益に設定されているので、口座の残高は $60,000 です ($50,000 + $10,000)。取引中に損益が $2,000 増加すると、[intraday] 「利用可能クレジット」が $62,000 になります ($50,000 + $10,000 + $2,000)。

ただし、口座残高が 30% 損失すると、$72,000 の日中利用可能残高に基づいてではなく、$60,000 の 「SOD」口座残高に基づいて、自動手仕舞いがトリガーされます (.3 * 60,000 = $18,000)。つまり自動手仕舞いは $42,000 でトリガーされます ($60,000 - $18,000 = $42,000)。

例4: 手動で更新された一日の限度

以下の例を参照してください。

  • [Daily Limit] 設定 = $50,000
  • [When credit loss is] 設定 = 30%

[Daily Limit] 設定を $55,000 から $60,000 に手動で増加させ、取引セッション中に $60,000 から $80,000 に増加させると、その変更のたびに口座残高は変更され、現在は $80,000 として記録されます。口座の残高が取引セッション中に 30% を損失すると (.0.3 * $80,000 = $24,000)、自動手仕舞いは $56,000 でトリガーされます ($80,000 - $24,000 = $56,000)。