TT トレイリング リミット注文
TT トレイリング リミット注文
TT トレイリング リミット注文は、固有の指値取引所注文をマーケットに発注し、マーケットが動くとマーケットの特定の距離内にとどまるように価格を動的に調整します。つまり以下の内容を示します。
- 売トレイリング リミットは、取引価格よりも一定額下に価格を設定します。市場が直近最高値より上に移動した場合、注文も上に移動します。市場が下に移動した際、注文は調整されません。
- 売トレイリング リミットは、取引価格より一定額上に価格を設定します。市場が直近最安値より下に移動した場合、注文も下に移動します。市場が上に移動した場合、注文は調整させません。
次に TT トレイリング注文のライフサイクルについて説明します。
- 開始日時 を設定した TT トレイリング リミット注文は [準備中] ステータスにあります。
- 開始日時に達すると、または開始日時を設定せずに注文を発注すると、TT トレイリング リミット注文は約定待ちステータスに入ります。1枚の「子」注文が市場に発注されます。トレイリング パラメータは、マーケットが推移すると、価格の再設定を動的に行います。
動作
以下の例は、子注文と親注文の異なった動作で TT トレイリング リミット注文 注文を設定する方法について説明しています。また各例が MD Trader でどのように表示されるかを示しています。
- 子注文が発注された際の価格の指定
- 親注文の事前条件の設定
価格帯で TT トレイリング リミット親注文をトリガーし、マーケットをトレイル
トレイリング リミット注文を発注するには
- [Trail Price Type] ドロップダウンから、トリガーさせる価格を選択します。
- [Trail (ticks)] には、選択した価格タイプをトレイルするティック数を入力します。売サイドのいずれかの場所をクリックすると、TT トレイリング リミット親注文は以下のようになります。
TT トレイリング リミット 親注文の開始時間と終了時間の設定
既定で、TT トレイリング リミット は発注後すぐに約定待ちを開始し、取り消されるまで約定待ち続けます。ただし、TT トレイリング リミット 親注文の約定待ち開始と終了の時間を設定できます。
TT トレイリング リミット 親注文の開始時間と終了時間を設定するには
- [Start] 設定は、ドロップダウン矢印をクリックして希望の開始時間オプションを選択します。この例では、[Time] を選択します。
- カレンダー選択で日付と時間を設定して、[Apply] をクリックします。
ヒント: 「タブ」キーを使って、時間編集ボックスの間で右側を選択します。「シフト + タブ」を使って、編集ボックスの左側を選択します。
注: 今後の開始時間を指定する場合、[Order Book] では TT トレイリング リミット 親注文の [Status] は [Working] と、[SynthStatus] は [Waiting] と表示されます。 - [End] 設定は、ドロップダウン矢印をクリックし、以下から1つ選択します。
- GTC: 取り消されるまで TT トレイリング リミット 親注文の約定待ちを続けます。
- Time: TT トレイリング リミット 親注文が終了する時間と日付を設定します。
- Day: 取引セッションの最後に TT トレイリング リミット 親注文を取り消します。
注: 注文テンプレートを作成または使用している際で、[ 時間] オプションを使用している際、最初に設定された日付が過去の場合は [開始] と [終了] の日付は自動的に調整されます。
- 希望の価格帯で注文を発注します。今後の開始時間で注文を発注する場合、TT トレイリング リミット は [MD Trader] と [Order Book] に以下に類似した形で表示されます。 [Order Book] では、今後の注文のステータスが表示されます。
- A: [Status] は [Working]
となります。TT トレイリング リミット がアルゴ サーバーで約定待ちしていることを示しています。
- B: [SynthStatus] は [Waiting] です。注文が市場で約定待ちをまだ開始していないことを示しています。開始時間に達すると、[SynthStatus] もまた [Working] に変化します。
TT トレイリング リミット注文パラメータ
トレイリング リミット詳細パラメータ
- Trailing Price Type : マーケットに対して、トレイリング値の算出に使用される価格を設定します。以下の価格をトリガーできます。
- LTP (直近値)
- Ask (売値)
- Bid (買値)
- Trail (Ticks) (トレイル (ティック): 注文がマーケットを履歴する必要のある価格タイプからの追加ティック数を指定します。
- Auto-Resubmit Upon GTD Expiry: 子注文の TIF が Day (GTD) の場合のみ有効。子注文がセッションの終わりに完全に約定されない場合は、取引所は子注文の期限を切ります。マーケットが再開すると、有効期限が切れた際に、親注文は、同じパラメータで子注文を再送信します。
事前条件詳細パラメータ
Start (開始): 注文を執行する開始の日付と時間を設定します。
値には以下が含まれます。
- [Now] (現在) で、注文を直ちに開始します。
- [Time] (時間) で、注文を開始する日付と時間のピッカーを表示できます。
- [Pre-open] (寄前) で、取引所により定義された寄前ステータスで注文を発注します。
- [Open] で、取引所が取引セッションを開始した際に注文を発注します。
- End: アルゴのロジックの執行を停止する時間を設定します。以下の値があります。
- [GTC] は、取り消すまで約定待ち注文を残します。
- [Time] は、注文を停止する日付と時間を選択するための、日時ピッカーが表示されます。
- [Day] は、大引けまで約定待ち注文を残します。
「終了時間」を選択し、終了時間に達すると、注文は削除され、指定の「終了操作」が子注文に適用されます。終了時刻 に達した際に、取引セッションが終了していると、取消要求が出来ずに、取引所に約定待ちの GTC 子注文が残ってしまいます。取引所が再開した際に、各自が責任を持ってこれらの注文を取消す必要があります。
- At End Action: [終了] 時間に到達した際に、すべての未約定残枚数に行う操作を設定します。(カスタム終了時間にのみ表示)
以下の値があります。
- Cancel (取消): 全ての子注文を取消して注文タイプを停止します。
- Go to Market (成行に変更): 既存の指値注文を取消して成行注文を発注します。これを選択すると、「Mkt Order Lmt ticks」オプションが表示されます。
- Mkt Order Lmt ticks: 直近値からの追加ティック数を設定し、反対のインサイド マーケットを通じて指値注文を発注します。チェックボックスが有効の場合、全ての子注文は取消され、未約定枚数に対し、直近値からの設定したティック数の価格で指値注文が発注され、注文タイプはストップされます。チェックボックスが無効の場合、全ての子注文は取消され、未約定枚数に対し成行注文が発注され、注文タイプはストップされます。