ユーザー

ユーザー

ユーザーの共有

会社レベルで、別の会社とユーザーを共有すると、共有会社がユーザーを作成して、共有ユーザーの毎日のセットアップやユーザー リスク限度の所有権を維持できます。ユーザーを共有する会社が口座を作成して管理し、共有ユーザーに割り当てて、これらの口座でリスク設定の制御を維持します。例えば、バイサイド会社は、これらのユーザーに直接口座を割り当てることができる FCM とユーザーを共有できます。また必要に応じてマーケット データ設定を制御することもできます。バイサイドは、ユーザーの口座を作成することのみ責任があります。

ユーザー共有のルール

別の会社とユーザーを共有する場合や別の会社のユーザーを自分と会社と共有する場合は、ユーザーの設定やプロファイルの表示や変更において、以下の制限事項を考慮してください。

  • 共有ユーザーは共有先の会社が削除することはできませんが、[Inactive] または [Disable Trading] に設定できます。これらの設定は、ユーザーが、設定を行った会社と取引しようとする場合のみ適用されます。
  • 会社は、「このユーザーのスポンサーに同意します」を選択すると、顧客のユーザーのログインと取引操作の手数料のみを支払いすることを選択できます。他の会社がこれらの手数料の支払いに同意した場合、スポンサーは自由選択となります。それ以外は必須となります。
  • 共有ユーザーの連絡先情報は、自分の会社のみに表示可能です。
  • 共有会社は、共有先会社によりユーザーに割り当てられた口座も含め、すべてのユーザーの口座を表示できます。ただし共有先会社は、ユーザーに割り当てられた口座の表示のみが可能です。
  • 共有ユーザーの銘柄グループや限度、クレジットは、共有会社のみが設定できます。

ユーザーの共有: 顧客の影響

顧客として、ユーザー共有機能を使うと、自分の会社のメンバーでありながら、複数のブローカーや取引会社で取引ができるようになります。同じ取引アプリケーションのワークスペースや注文一覧、システム履歴等を引き続き使用できます。ユーザーのリスク限度は会社により設定されますが、口座のリスク限度は、「共有」先の会社が提供して管理を行います。

ただし、TT システムで会社を去り、別の会社のメンバーや社員になった場合、ワークスペースや口座、ポジションは、現在の会社にそのまま維持されます。この場合、新規の会社から2つ目の招待状を受諾し、会社の社員またはメンバーになります。

ユーザーの共有: 会社の管理者の影響

会社の管理者として、Setup の [Users] ー [Profile] タブの [Company Relationships] セクションを使って、別の会社とユーザーを共有できます。

: ユーザーが会社を去りこちらの会社で取引することを希望する以外は、会社で取引するために、Setup の招待状手続きを使って他の会社のユーザーに招待状を送らないでください。

共有口座とユーザーの相互操作

取引所へのアクセスを顧客に提供するには、会社は別の会社とユーザーを共有する必要があります。この場合、共有する会社は取引所の認証情報を含んだ口座を共有ユーザーに割り当て、次に共有ユーザーの会社に再び口座を共有します。

ただし、会社が共有口座で特定のユーザー欄 (オペレーター ID) をロックするか、関連子口座にユーザーを追加できないようにすることをお勧めします。管理者として、会社の共有ユーザーと口座を共有する際に利用できる設定が2つあります。

  • Can assign users to child accounts: 会社が、共有口座の子口座にユーザーを追加できないようにします。このチェックをオフにして、子口座にユーザーが割り当てられないようにします。既定で、このチェックボックスはオンで、ユーザーを割り当てることができます。このオプションは [Accounts] ー [Sharing] タブにて利用できます。
  • Apply to sub-accounts: 共有親口座の子口座にこれらの値をロックするために、サブスクライバー欄に適用できます。この設定は選択したプロファイルに左ナビゲーション画面で [Order Tag Defaults] タブにて利用できます。

共有口座の設定

共有口座で [Can assign users to child accounts] 設定がオフの場合、以下の内容を考慮してください。

  • 口座を共有する際に紹介ブローカーとして操作する場合 ([Introducing Broker] 設定がオンの場合)、[Can assign users to child accounts] 設定はオフにできません。この設定は既定で有効になっています。
  • 共有会社は共有親口座の子口座にユーザーを割り当てることはできません。また共有口座ツリーに割り当て済みユーザーが含まれた子口座は移動できません。
  • 共有会社が作成した子口座にリスク限度を設定できます。ただし、共有会社はユーザーや親レベルの口座限度で完全な制御を有します。

例: 共有ユーザーとの口座の共有

この例では、顧客会社 (Client-A) はブローカー (Broker-B) とユーザーの1人 (user1) を共有して、CME へのアクセスを有する「user1」を提供します。

  1. 「Client-A」 は、CME 取引所認証情報の所有者である「Broker-B」と 「user1」を共有します。
  2. 「Broker-B」は「account1」を「user1」に割り当てます。

    : [Order Tag Defaults] を使うと、[Broker-B] は 口座1に 「Operator ID」欄を設定し、[Apply to all sub-accounts] チェックボックスをオンにします。「account1」のもとに作成された子口座は、CME に「Broker-B Operator ID」 を送信します。

  3. 「Broker-B」は「Client-A」と「account1」を共有します。

    : 口座を共有する際、「Broker-B」は 「Can assign users to sub-accounts」設定をオフにして、「user1」がこの口座で取引できるようにしてください。

  4. 「Client-A」 は、「account1」から子口座「child1」と「child2」を作成します。子口座は「Client-A」の「user1」と CME 送信認証情報を 「Broker-B」から継承します。「Broker-B」の「Operator Id」は、childchild 口座で発注されたすべての注文で取引所に送信されます。