Setup アプリケーションを使って、口座レベルでリスクを設定し、これらのリスク設定を任意の副口座に適用させることができます。段階的口座と副口座の階層で、リスクの管理方法を説明する際に、本セクション及びヘルプ システム全体で、「親口座」と「子口座」という用語が使用されている可能性があります。
[Account] (口座) 画面の [Setting] (設定) タブを使って、副口座が作成されます。1つの親口座は 1つの副口座しか関連させることができませんが、各親口座に複数の「子」(副) 口座を含めることができます。
副口座が作成されると、親口座のもとに一覧 (ネスト) されます。Setup アプリケーションの本ヘルプ システムでは、以下のように、ネスト子副口座を含んだ親口座を説明するのに口座ツリーという用語が使用されています。
リスクとルーティング注文は、親口座レベルでは互いに独立しています。例えば、会社の各トレーダーに割り当て、内部でのみ使用する副口座 (子口座) で、口座の階層を設定できます。親口座レベルでリスクが制御され、注文は親口座を通じて取引所にルーティングされます。ただし、たとえ口座が取引所に送信されなくても、副口座の取引活動とリスクはそれぞれ監視・管理されます。親口座は会社に割り当てられます。
親口座レベルでリスクを制御すると同時に、副口座レベルでルーティングを設定することもできます。設定すると、銘柄限度は各副口座 (子口座) の取引総計や、親口座を使ったすべての取引に適用されます。この場合、副口座が注文をルーティングし、親口座の銘柄リスク限度を使用できるように設定できます。例えば、プロップ取引会社がエンド ユーザーに副口座と限度を作成し、ルーティング注文のための取引所接続で、その副口座を FCM が作成した1つ以上の口座にマップさせることなどができます。
親口座と副子口座に割り当てられたユーザーは、リスク管理に追加のレベルを設定した、独自の価格制御のリスク限度と最大注文枚数をもつことができます。例えば、同じ口座に2人のユーザーを割り当てることができますが、各ユーザーに 2つの異なったリスク限度を設定することで、1人には別の1人よりも最大注文枚数を低く設定することができます。口座のリスク限度は TT プラットフォームにより施行されますが、この限度は、口座に割り当てられた各ユーザーに設定された限度と連結して機能します。
[Accounts] - [Exchanges] タブの [Client Can Override] 設定を使って、割り当て済みの口座名とは個別の清算口座を使って、注文を発注するためのトレーダーのアクセス許可を与えることができます。この設定が有効化されていると、注文を発注する前に、トレーダーは清算口座を「オンザフライ」に変更できます。
副口座は、親も同じ設定に [Apply to all sub-accounts] を有効にしていない限り、親から [Client Can Override] 設定を継承します。例えば、[Client Can Override] が副口座「A111」の [Clearing Account] 名に有効にされている場合を想定します。これは親口座「12345」から設定を継承します。
任意の副口座で取引する場合、口座「12345」の清算口座名が必ず送信されるようにするには、[Clearing Account] 欄の [Apply to all sub-accounts] を有効にします。
親口座「12345」に [Apply to all sub-accounts] が有効化されている場合は、副口座「A111」の [Client Can Override] 設定が無効化されロックされます。
注: 口座を移動する際、親口座の下に移動された口座は、親口座の [Client Can Override] 設定を継承します。親口座から副口座が除去されると、副口座の前の [Client Can Override] 設定が有効化されます。