会社の観点から言うと、口座を共有すると、管理していない外部の顧客と口座を共有する一方で、会社が所有する口座にあるリスクを作成して管理することができます。例えば、FCM はバイサイド会社と共有している多目的の口座に対し、リスク設定を制御して管理できます。バイサイド会社は、各自のトレーダーに割り当てる FCM 口座の下に副口座を作成できます。このシナリオで、FCM 会社管理者は口座作成と管理のみ責任があり、バイサイドはユーザーの作成と管理、またユーザーへの口座の割り当ての役割を担っています。
会社の管理者として口座を共有する際、以下の内容を考慮してください。
顧客として、口座を共有すると、ユーザーを管理でき、口座に割り当てられたトレーダーを制御できます。トレーダーは共有会社により設定されたリスク限度を超過できませんが、共有会社の親口座のもとで作成する口座に、追加のリスク限度を割り当てできます。
トレーダーとして、口座を共有すると、TT システムで「会社」のメンバーとして維持する一方、複数の銀行や FCMS と取引できます。ただし、リスク限度は口座を所有する会社により作成されます。よって口座所有者により決定されるので、共有口座にてリスク限度を超過できません (FCM 等)。同じ [Trade] アプリケーションや注文一覧、システム履歴等を引き続き使用できます。ユーザーのリスク限度は各自の会社により設定されます。
会社とユーザー間で口座を共有する際、[Setup] アプリケーションを通じて TT システムにて両方を定義する必要があります。TT システムで会社に参加するための招待状が受諾されると、ユーザーは実働環境にて取引できます。
会社の管理者として、[Setup] にて [Accounts] ー [Sharing] タブを通じて他の会社でユーザーと口座を共有できます。他の会社でユーザーと会社の口座を共有するのに、Setup 招待手続きを使用する必要はありません。
口座を共有する相手の会社が紹介ブローカーとして機能する場合、[Introducing Broker] をクリックします。
例えば、会社が完全な所有権とリスク制御を維持している一方、口座は共有会社の名前と一緒にトレーダーに表示される場合は、口座を共有する際に [Introducing Broker] オプションを有効にします。これにより紹介ブローカー (共有) 会社は、共有口座で設定される限度次第ですが、追加の限度とアクセス許可を設定できます。
共有相手の会社が共有口座にユーザーを割り当てできないようにするには、[Can assign users to child accounts] をオフにします。
取引所へのアクセスを顧客に提供するには、会社は別の会社とユーザーを共有する必要があります。この場合、共有する会社は取引所の認証情報を含んだ口座を共有ユーザーに割り当て、次に共有ユーザーの会社に再び口座を共有します。
ただし、会社が共有口座で特定のユーザー欄 (オペレーター ID) をロックするか、関連子口座にユーザーを追加できないようにすることをお勧めします。管理者として、会社の共有ユーザーと口座を共有する際に利用できる設定が2つあります。
共有口座で [Can assign users to child accounts] 設定がオフの場合、以下の内容を考慮してください。
この例では、顧客会社 (Client-A) はブローカー (Broker-B) とユーザーの1人 (user1) を共有して、CME へのアクセスを有する「user1」を提供します。
注: [Order Tag Defaults] を使うと、[Broker-B] は 口座1に 「Operator ID」欄を設定し、[Apply to all sub-accounts] チェックボックスをオンにします。「account1」のもとに作成された子口座は、CME に「Broker-B Operator ID」 を送信します。
注: 口座を共有する際、「Broker-B」は 「Can assign users to sub-accounts」設定をオフにして、「user1」がこの口座で取引できるようにしてください。