離散ブロック

離散ブロック

Value Extractor ブロック

[Value Extractor] ブロックは、離散メッセージを受信して、指定の欄を抽出し、任意のアルゴの場所からデータにアクセスしてロジックと計算を実行することができます。[Value Extractor] ブロックは、離散メッセージから抽出した欄や、アルゴの任意の場所から、また指定の数値や [Boolean] 値からデータを出力することができます。[Value Extractor] ブロックは一般的に、特定の銘柄の約定時の最良売の枚数など、マーケットで絶えず変化する可能性のある情報のスナップショットを取得するために使用されます。スナップショットを取得することで、アルゴは時間の一瞬における情報を取得でき、マーケットが変化し続けてもその「凍結」情報を後に使用できます。新規の離散イベント メッセージが [Value Extractor] ブロックをトリガーすると、ブロックは古いスナップショットを新しいスナップショットに置き換えます。

[Value Extractor] ブロックは以下のように作動します。

  1. 受信する離散イベント メッセージは [Value Extractor] ブロックをトリガーします。
  2. トリガーされると、[Value Extractor] ブロックは、希望する情報の「スナップショット」を取得します。入力メッセージ内に含まれた情報のスナップショットを取得するか、またはアルゴ内の任意の場所から情報を取得するように選択できます。
  3. スナップショットを取得後、[Value Extractor] ブロックは右下のポートを通じてそのまま入力メッセージを私、右上のポートを通じてスナップショットの出力を開始します。

    既定の黄色の出力ポートにより示されるとおり、スナップショットにより取得された情報の種類によって、値は [Numeric]、[True/False] または限月タイプである可能性があります。

: [Value Extractor] ブロックは、受信する離散イベント メッセージからの取引枚数を抽出する数式で設定されます。

[Value Extractor] ブロックは、発注ブロックから約定メッセージを受信します。[Value Extractor] ブロックは、離散イベント メッセージから約定枚数を抽出するための数式で設定されていて、約定メッセージと、約定時のマーケットの最良売枚数との比較を行います。結果に基づいて、ブロックは、Exit 注文の枚数として、[val] ポートを通じて、約定枚数または最良売枚数を出力します。

[Value Extractor] ブロックは、マーケットの特定のイベントの発生を示すために、「切り替え」として設定されます。これを行うには、離散イベント メッセージによりトリガーされると、[Value Extractor] ブロックに、数値「1」のスナップショットを取得するように指示できます (内部ロジック キャンバスにて、「1」の値を入力します)。離散イベント メッセージが発生すると、[Value Extractor] ブロックが既定値 0 を出力します。ただし、離散イベント メッセージが発生すると、[Value Extractor] ブロックが「1」の値を出力し、離散イベント メッセージが発生したことが示されます。

Block プロパティ

ブロックをカスタマイズするには、[Block Properties] を更新します。

プロパティ 説明
Name (名前) ADL キャンバスのブロックの下に表示される名前。
Formula (数式)

ブロックの値の計算に使用される数式。

編集リンクにより [Formula Editor] が起動されます。