Autospreader

スプレッド設定注文執行

スプレッド設定注文執行

基本のスプレッド定義と構成設定を提供するのに加え、[Autospreader Configuration] ダイアログでは、合成注文に対して発注された注文のクォート動作とヘッジ動作を提供しています。

クォート設定には以下の内容が含まれます。

ヘッジ注文設定には以下の内容が含まれます。

追加の執行オプション:

アクティブ クォート (Active Quoting)

このクォート設定で、Autospreader がアクティブにレッグをクォートするかどうかを設定します。オフに設定されている場合は、レッグ注文はその他のレッグが約定した時のみに発注されます。

: 最小でも1つ以上のスプレッド レッグに、この設定を有効にする必要があります。

参考値でリーン (Lean on Indicative)

このオプションを使って、プレオープンやオークション (板寄) の市場ステータス中に取引所が提供する参考始値に傾くことができます。Eurex の場合、オープン オークションのステータス中に市場がクロスした際に参考始値は取引所により発信されます (買値と売値が同価格帯になること)。[Lean on Indicative] 設定がレッグに有効化されると、Autospreader はオープン オークション中に、リーン価格として参考買値/売値、または参考始値をそのレッグのリーン価格として使用します。

最小リーン枚数 (Minimum Lean Quantity)

このクォートプロパティは、参照する他のレッグに必須の枚数を定義します。値は事前定義した変数 (ThisLeg.TotalRemainingQuantity or ThisLeg.DisclosedRemainingQuantity)、数式 (例: ThisLeg.DisclosedRemainingQuantity + 10) または数値 (例: 1) となります。

数式を入力する際、テキスト欄には、使用するパラメータの「intellisense」記入例が表示されます。「ThisLeg.DisclosedRemainingQuantity」の既定値は、レッグの比率で乗算れ、公開注文残枚数として計算されます。

例えば、レッグ1に Min Lean Qty = ThisLeg.DisclosedRemainingQuantity を、「2」の比率 (レシオ)で設定する場合、またスプレッドを起動後「10」の枚数でスプレッド注文を発注する場合、レッグ2のクォート注文は、「20」枚が利用可能になるまで、レッグ1で板情報の価格変動に基づいて価格設定されます。

: インサイド マーケットに対し傾くには、[Min Lean Quantity] (最小リーン枚数) を「1」に設定します。

優先順位ホルダー (Queue Holder)

このクォート プロパティは、新しい価格帯に再クォートする際に、 1 レッグにつき複数の注文を使用し、優先順位でのポジションを維持します。標準のクォート注文は、スプレッド価格によって決定される価格で、アウトライト市場に発注されます。優先順位ホルダー注文は、連続した価格帯でインサイドマーケットから離れた価格で発注されます。Autospreader がクォート注文の再価格設定を行い、スプレッド価格を維持する必要がある場合は、自動的に優先順位ホルダーを調整し、新規クォート注文価格の追跡を行います。

優先順位ホルダーを設定するには、Autospreader ウィジェットで希望のレッグに対してクォートする、追加の価格帯数を定義します。以下の例は、スプレッドの1レッグのみをクォートし、クォート レッグに対し2つの追加価格帯で、優先順位ホルダー注文を有効にしています。

1つ以上のレッグに値を設定する際、MD Trader ウィジェットにより、注文を発注する前に、ユーザーが優先順位ホルダー機能を有効化または無効化できる [QH] ボタンが追加されます。

MD Trader から優先順位ホルダーを発注する方法に関しては、優先順位ホルダー注文の発注を参照してください。

Convert Quote to Hedge (クフォートをヘッジに変換)

複数のレッグに [Active Quoting] が有効化されている場合、既定の Autospreader 動作は、クォート約定を受信するとすぐに新規のヘッジ注文を発注し、ヘッジ レッグの約定待ちクォート注文を取り消す (または部分約定の場合に減少させる) ことです。[Convert Quote to Hedge] パラメータを有効化することで、Autospreader を設定してヘッジ目的で約定待ちクォート注文を使用することです。

[Convert Quote to Hedge] パラメータには以下のオプションがあります。

  • Attempt To Use Quote Order to Hedge: Autospreader は、ヘッジのための約定待ちクォートの枚数と価格を調整することを試みます。Autospreader がクォート注文約定を受信した際にヘッジ レッグにてクォート注文に保留中の変更がある場合、保留中の変更が完了するのを待機するのではなく、新規のヘッジ注文を発注する既定の動作に戻ります。このオプションは、最も低遅延の性能を発揮しますが、スプレッド注文の過剰約定が発生する可能性があります。

  • Always Use Quote Order to Hedge: 上記のオプションと類似していますが、このオプションはヘッジのための約定待ちクォート注文も変更します。ただし、ヘッジレッグにクォート注文の保留中の変更がある場合、Autospreader はヘッジ注文に変換する前に変更が完了するのを待機します。取引所の確認を待機することで遅延が発生しますが、このオプションでは絶対に、スプレッド注文が過剰約定することはありません。

  • Always Preserve Queue Position: このオプションも過剰約定が発生することはありませんが、ヘッジレッグのクォート注文の優先順位ポジションを優先します。部分約定のシナリオでは、Autospreader はまずヘッジ レッグにて約定待ちクォート注文を減少させ、新規のヘッジ注文を送信します。このオプションにより、枚数の減少の取引所の確認を待機中に遅延が発生します。すべてのシナリオでは、このオプションは [Always Use Quote Order to Hedge] オプションと同様に作動します。

ヘッジの有効化 (Enable Hedging)

この設定では、クォート レッグの約定を受信後に Autospreader がレッグのヘッジ注文を発注するかどうかを指定します。[Active Quoting] (アクティブ クォート) が有効の場合は、このオプションは既定で有効であり非表示になっています。

[Active Quoting] (アクティブ クォート) が無効の場合、スプレッドの各レッグに [Enable Hedging] (ヘッジの有効化) オプションが表示され、既定で有効となります。レッグに [Active Quoting] が無効で [Enable Hedging] が有効の場合、Autospreader はそのレッグのヘッジ注文のみ発注します。

以下に示すように [Active Quoting] と [Enable Hedging] の両方がレッグで無効の場合、単にスプレッドの価格コンポーネントとして、レッグの限月が使用されます。これでユーザーは、クォートやヘッジされていない銘柄のスプレッドを設定して取引できて、ポジション限度が必要でなくなります。

価格コンポーネントとしてレッグを使用するスプレッドを作成する例として、実例を参照してください。

ペイアップ ティック (Pay Up Ticks)

このヘッジ プロパティは、Autospreader がヘッジ注文価格を調整するティック数を示しています。クォート注文が約定を受信すると、Autospreader は通常、希望のスプレッド価格でスプレッドを約定させる価格にあるオフセット ヘッジ注文を送信します。レッグのペイアップ ティック値を設定することで、Autospreader は、注文の約定をクォートする際に、買い発注や売発注を行うのではなく、注文の買い設定に基づいてスプレッド値のヘッジ注文に取り組みます (例: 最良買または最良売から1ティック離れて)。

リロード

この設定はスプレッド全体に適用され、スプレッド注文を小規模の公開枚数に分割して、合計スプレッド枚数を約定させる機能を提供します。1つの公開スプレッド注文数が約定すると、次の公開枚数の注文が発注され、スプレッド注文の全体枚数が約定するまで続行されます。

リロード注文としてスプレッドを発注するための既定値を指定するには、[Reload] (リロード) チェックボックスを有効にして、以下のパラメータを指定します。

  • Disclosed Qty (公開枚数): 合計枚数が約定するまで、別の注文で、市場に公開するスプレッド注文枚数部分を示します。: 「0」 または注文枚数より大きい値に設定すると、スプレッド注文は拒否されます。
  • Max Exposure (clips): ヘッジ注文の約定待ちの間に注文をリロードできる回数を設定します。この設定により、既定のリロード機能が上書きされます。「Max Exposure (clips)」 設定は、枚数ではなく、Autospreader がクォートを停止する前に、スプレッド注文をレッグできるクリップや「スライス」の数を指定します。既定値 1 は、約定待ちのヘッジ注文が約定するまでに、Autospreader がリロードを停止することを示しています。公開枚数を 5 、「Max Exposure (clips)」 を 3 に設定すると、Autospreader は、ヘッジ注文の約定待ちの前に、最大15の限月をクォートします (5つのうち3クリップ)。
  • Offset (オフセット): リロード注文価格を設定して、最初の注文のスプレッド価格から離れて設定した一定のスプレッド増分数を市場に発注できます (買は低め、売は高め)。
  • Delay (ms) (遅延(秒)): 次の公開枚数の注文を送信する前に待機するミリ秒数。

スプレッドにリロード注文を有効化すると、MD Trader ウィジェットは自動的に [RLD] ボタンを有効化します。これにより、設定の [Disclosed Qty] (公開枚数) パラメータの指定値で、合計枚数と公開注文枚数が事前に生成されます。ユーザーは、注文を発注する前にリロード注文機能を有効化または無効化できます。

: [Reload] (リロード) 注文タイプは、[Sniper] (スナイパー) 注文と一緒に使用できます。

MD Trader からリロード注文を発注する方法に関しては、リロード注文の発注を参照してください。

スナイパー

スナイパー注文を使って、レッグをクォートせずに注文を執行できます。Autospreader は、合成市場を監視して、スプレッド値と流動性が利用可能になる、すべてのレッグ間で同時に注文を発注します。レッグ注文を送信する際、市場に発注されて、可能な程度まで即時約定されます。注文の残枚数は、既存の指値注文として市場に約定待ちで残されます。スプレッド設定の一部ではありませんが、Autospreader は MD Trader を通じて注文の送信オプションとしてスナイパー機能を提供しています。

: スプレッド注文を [Sniper] モードで送信する際に、[Active Quoting] (アクティブ クォート) スプレッド設定パラメータは無視されます。プレヘッジ ルールとポストヘッジ ルールがスナイパーヘッジ注文に適用されます。

MD Trader からスナイパー注文を発注する方法に関しては、スナイパー注文を参照してください。