ADL 基本概念
ADL デザイナー
ADL Designer
[ADL Designer] では、独自のアルゴリズムを設計してテストできるツールを提供しています。
[ADL Designer] では、主に以下のツールを提供しています。
- Toolbar (ツールバー): アルゴやライブラリの管理コマンドへのアクセスを提供するメニューや制御。
- Block Panel (ブロック パネル): アルゴに追加する機能ブロックの集合。
- Canvas (キャンバス): アルゴを作成するための作業エリア。
- Block Properties (ブロック プロパティ): 選択したブロックの機能と特徴を指定するためのパネル。
- Information Panel (情報パネル): 収縮可能部分で、アルゴの設計上の問題を表示したり、アルゴ変数を管理したり、アルゴの通知を監視するためのアクセスを提供しています。
ADL Designer のツールバーには、メニューやコントロールが含まれ、アルゴやライブラリの管理コマンドへのアクセスを提供しています。
メニューに加え、ADL Designer のツールバーには以下の内容が含まれます。
- Algo Navigation (アルゴ ナビゲーション): 親アルゴと子アルゴ間での移動を制御します。
- Algo Controls (アルゴ コントロール): アルゴをコンパイルして実行するための制御を行います。
- Bookmarks (お気に入り): アルゴの特定の部分を表示するためのユーザー定義のお気に入り。
- Complile options (コンパイル オプション): 自動または手動でアルゴをコンパイルするためのオプション。
- Algo Settings (アルゴ設定): アルゴにより発注された注文の買・売側を示す設定で、アルゴがマーケットのステータス変更に反応するかどうかを制御します。
[Bookmarks] メニューに、アルゴのユーザー定義ビューの集合が含まれています。ブックマーク ビューは通常、表示キャンバスよりもずっと大きいアルゴに使用されます。これは、表示キャンバスのアルゴの別の部分の表示を保存できるからです。ブックマークをクリックすると、保存ビューにキャンバスをズームできます。
以下の例では、3 つのユーザー定義ブックマークを使用して、アルゴのエントリ注文部分やエグジット注文部分、アルゴ全体を表示できます。
ユーザー定義の [Exit Order] ブックマークには、拡大されたアルゴの部分が表示されます。
ブックマークの使用に関する情報については、ブックマークを使った表示の管理を参照してください。
Canvas (キャンバス)
キャンバスは、アルゴを設計するための作業部分です。異なったタイプのブロックをキャンバスに追加して、それらを接続することができます。アルゴがコンパイルされると、ADL はアルゴの入力やロジック、出力を示した必要なコードを生成します。
キャンバスは以下のようなアルゴを設計するための基本的な機能を提供しています。
- ブロックの追加
- 複数オブジェクトの選択
- ブロックの移動
- ブロックのコピーと削除
- ブロックの接続
キャンバスの右クリック コンテキスト メニューを使って以下の内容を実行できます。
- キャンバスを拡大してアルゴ全体をキャンバスに表示。
- ブロック ライブラリを読み込んで、保存済みグループ ブロックを利用可能に設定。
- キャンバスに以前コピーしたオブジェクトの貼り付け。
Block Panel (ブロック パネル)
[Block Panel] には、キャンバスにドラッグ ドロップできてアルゴを作成できる、機能別に整理されたブロックの一覧が含まれます。
[Block] パネルの上部には、検索文字に基づいた利用可能なブロックの一覧をフィルターする検索欄が含まれます。これを使って、アルゴ内で特定のブロックや場所を指定することもできます。
- 名前に文字を含んでいるブロックのみ表示されます。
- キャンバスに追加した際に指定した、欄名と一緒に [Field] ブロックが表示されます。
- 特定の数値で事前生成された [Number] ブロックが表示されます。
- キャンバスをスクロールすると、名前が指定されたブロックが表示されます (「@」で始まります)。
- 以前に保存したお気に入りにキャンバスをスクロールします (ピリオド「.」で始まります)。
ブロック プロパティ
各 ADL ブロックには、ブロックの機能に影響を与える特徴や場前を定義する一連の設定が含まれます。ブロックを選択すると、[Instrument] ブロックの内容と類似した、[Block Properties] パネルの特定の設定が表示されます。
[Information Panel] では、アルゴ設計の問題や、アルゴ変数、アルゴの通知に関する情報を提供しています。
[Information Panel] では、以下のタブでアルゴについての情報を提供しています。
- [Problems] (問題) には、接続や必須情報の欠落など、現在のアルゴ設計に関する問題が表示されます。
- [Export] には、[Trade] アプリケーションの [Algo Dashboard] と [Autotrader] ウィジェット内に表示される値が一覧されます。値がこれらのウィジェットに表示される順番も指定できます。
- [Variables] には、ユーザー定義の変数として設計されたアルゴのブロックが表示され、これらの値はアルゴのテストやデバッグ中に変更できます。
- [Alerts] には、アルゴのすべての [Alert] ブロックで発信された通知が表示されます。
- [Settings] には、アルゴに利用できる設定が表示されます。
- Show algo order on ladder: MD Trader ウィジェットに親OTA (注文チケット アルゴ) 注文が表示されます。
- Ignore Market State: 成行の状態で変更を無視するかどうかを設定します。
- Synthetic Order Algo (SOA): MD Trader から起動できる 合成注文アルゴ (SOA) としてアルゴを識別します。
- Launchable OMA (as OTA): 注文ビルダー モードで MD Trader から OMA アルゴが起動できるようにします。OMA の起動に関する情報は、注文管理アルゴ (OMA) の概要を参照してください。