[Rules] タブにルールを追加する際、FIX ルールセットに以下のルールの1つを選択できます。
メッセージルールでは、FIX クライアントから送信された、または FIX クライアントに送信された FIX メッセージのパスまたはドロップのいずれかを実行します。次のメッセージルールのタイプを定義できます。
注: 高度ユーザーのみカスタム操作を使用できます。カスタム操作を割り当てる前に TT サポートに連絡してください。
FIX クライアントまたは取引所のいずれかが特定の FIX メッセージをサポートしていない場合は、ドロップ操作を使用して、メッセージを送信できないようにすることができます。
ドロップ操作を設定するには、[Rules Settings] セクションの [Message] をクリックして、ドロップする FIX メッセージを選択します。オプションで、[Description] (説明) 欄に操作についての情報をさらに追加できます。[Save Changes] (変更の保存) をクリックします。
条件付き操作は、メッセージ内の特定のタグの値に基づいて、TT FIX がメッセージをパスまたはドロップするように指示します。次の例では、条件付き操作を使用して、FIX クライアントが買側または売側のいずれの新規の注文も発注できないように設定できます。
[Exchange] の選択を使って、取引所特定のタグ値をサポートする追加条件を提供することもできます。この例では、NewOrderSingle メッセージ ルールを拡張して、タグ 207=Eurex の場合にタグ 54=8 (Cross) であるとき、メッセージを送信するように、繰り返しデータ項目を追加します。
タグ ルール操作を使って、FIX クライアントと TT FIX 間で送信されるメッセージにて、タグとタグの値を操作できます。例えば、FIX クライアントがサポートしていない執行レポート (8) メッセージの TT FIX クライアントから送信されたタグをドロップできます。次のタグ ルールのタイプを定義できます。
注: 高度ユーザーのみカスタム操作を使用できます。カスタム操作を割り当てる前に TT サポートに連絡してください。
追加操作を使って、数値が含まれているタグに値を追加することができます。追加操作の典型的な例としては、TT FIX は注文メッセージでタグ1を必須としていないので、FIX クライアント システムが注文でタグ1を送信しない場合に、FIX クライアントが送信した注文メッセージにタグ1 (口座) を追加することです。
タグに追加操作設定するには
[Rules Settings] (ルール設定) セクションで、 [Message] をクリックして、設定するタグの FIX メッセージを選択します。
「このタグの値がすでに存在する場合にルールを無視」(Ignore rule if a value for this tag already exists) を選択します。
変更するタグ番号を入力します。
指定のタグの値に追加する数字の金額を入力します。
オプションで、[Description] (説明) 欄に操作についての情報をさらに追加できます。
[Save Changes] をクリックします。
このタグのルールを使って、受信者にメッセージを転送する前に、タグの値を変更したり、メッセージを取引相手に送信する前に、まだ送信されていないメッセージにタグを追加することができます。操作で指定されているタグがメッセージで存在しない場合、[Assign] (割り当て) 操作がタグに追加されます。[Add] 操作は数値のみ受け付けているので、この操作を使って、値が数値以外のタグを追加できます。
TT FIX を使って、入力タグの値に基づいて条件付きで操作を実行することができます。例えば、FIX クライアントによって送信された タグ 100 (ExDestination) 値に基づいて、注文ルーティング メッセージにて別のタグ 1 (口座)を割り当てる場合を想定してください。FIX ルールセットの条件付きタグ ルールを作成して実行できます。
[Exchange] の選択を使って、取引所特定のタグ値をサポートする追加条件を提供することもできます。この例では、タグ 456 (SecurityAltIDSource) と Exchange の値の組み合わせに基づいて、タグ 48 (SecurityID) の値を変更します。これらの2つの条件は、取引所指定のタグ 207 (SecurityExchange) に基づいて、タグ 48 に再マッピングする際に、セキュリティ alt ID 繰り返しグループのどちらのタグ 455 (SecurityAltID) 値を使用するかを識別します。
CreatePartyEntry 操作により、FIX クライアントが、FIX メッセージでフラット タグを送信し、TT FIX Order Routing を通じてメッセージで取引所特定の取引者ロールと取引者 ID にマップさせることができます。例えば、クライアントが Tag 50 を送信する場合、Tag 50 から Tag 452 にマップさせるルールと、他の取引所に送信するための Tag 448 値を追加できます。
CreatePartyEntry 操作を設定するには
[Rules Settings] (ルール設定) セクションで、 [Message] をクリックして、設定するタグの FIX メッセージを選択し、[Tag] 番号を入力します。これらは必須欄です。
注: [Ignore rule if a value for this tag already exists] (このタグの値がすでに存在する場合にルールを無視) がオフになっていることを確認してください。
[Repeating Data] セクションにて、[+Add] をクリックします。
各列のセルをクリックして、以下の内容を設定します。
[Action Argument] 欄を Tag 452、448、2376 のために設定する必要があります。タグと値は「=」で割り当てられ、各タグと値のペアはコロン (:) で分けられている必要があります。例: 452=211:448=$source
注: タグ 2376 はオプションであり、Tag 452 が 3、12、または 122 に設定されている場合のみ有効です。
「Default」行は必須ではありません。この行が追加されると、以下の内容が含まれています。Exchange=*, Conditional=Default, Action=Pass.他の「Default」行の設定はサポートされていません。
オプションで、[Description] (説明) 欄に操作についての情報をさらに追加できます。
[Save Changes] をクリックします。
FIX クライアントと TT FIX が異なった FIX の仕様を使用している場合、同じメッセージが異なったタグ セットをサポートできます。このような場合、タグを削除して、メッセージが対応する取引相手の要件に準拠させる必要がある可能性があります。
RemapPartyEntry 操作により、FIX クライアントが、FIX メッセージで特定の取引者ロールと取引者 ID を送信し、TT FIX Order Routing を通じてメッセージで取引所特定の取引者ロールと (または) 取引者 ID に再マップさせることができます。例えば、2つの取引所で必須づけられている、452:200 の値を 452:205 の値に再マップさせる FIX ルールセットを作成できます (ASX と CME)。
ModifyPartyEntry 操作でまた FIX クライアントが FIX タグの繰り返しグループの全メンバーを除去できるようにします。例えば、タグ 452 を除去して繰り返しグループの全ての関連タグを自動的に除去する FIX ルールセットを作成できます (タグ 447 と 448)。
この操作の [Tag] 欄は Tag 452 に既定設定されていて、変更できません。[Conditional Value] 欄では、Tag 452 (必須)、448 (オプション)、2376 (オプション) の値を受け付けています。入力した値は、区切り文字としてコロン「:」を使って表示させる必要があります (122:1:24)。また [Conditional Value] 欄の数は、[Action Argument] の欄の数と順序に一致している必要があります。
RemapPartyEntry 操作を設定するには
[Rules Settings] (ルール設定) セクションで、 [Message] をクリックして、設定するタグの FIX メッセージを選択します。
[Tag] 欄の既定値は「452」で、変更できません。これらは必須欄です。
注: [Ignore rule if a value for this tag already exists] (このタグの値がすでに存在する場合にルールを無視) がオフになっていることを確認してください。
[Repeating Data] セクションにて、[+Add] をクリックします。
各列のセルをクリックして、以下の内容を設定します。
[Conditional Value] 欄と [Action Argument] 欄のタグ値は、コロンで区切られ、FIX が文字を解析する順序に一致している必要があります (例 452:448:2376)。
「Default」行は必須ではありません。この行が追加されると、以下の内容が含まれています。Exchange=*, Conditional=Default, Action=Pass.他の「Default」行の設定はサポートされていません。
[Save Changes] をクリックします。
タグに乗算操作を設定するには
[Rules Settings] (ルール設定) セクションで、 [Message] をクリックして、設定するタグの FIX メッセージを選択します。
変更するタグ番号を入力します。
タグ値の乗数に [Multiplier] (乗数) を入力します。
オプションで、[Description] (説明) 欄に操作についての情報をさらに追加できます。
[Save Changes] をクリックします。
注: 受信注文メッセージに価格乗数を設定する場合 (New Order Single (D) or Order Cancel Replace (G))、TT FIX は該当する送信メッセージの値を自動的に割り算します。
先頭追加操作を使って、タグ値の先頭にテキスト文字列を追加することができます。
末尾追加操作を使って、タグ値の末尾にテキスト文字列を追加することができます。
FIX クライアントがカスタムタグ 2000 ( IsEnergy ) を使用して、限月枚数の代わりにフローにて取引する、エネルギー銘柄を識別する場合を想定してください。TT FIX は、タグ 16464 ( TradesInFlow ) を使って、その情報を指定します。FIX クライアントを書き換えずに済むようにするには、次の例に示すように、セキュリティ定義( d )メッセージの再マップ操作を使って、FIX クライアントで使用されているタグに TT FIX からの値を入力します。
タグの再マップ操作を設定するには
[Rules Settings] (ルール設定) セクションで、 [Message] をクリックして、設定するタグの FIX メッセージを選択します。
「このタグの値がすでに存在する場合にルールを無視」(Ignore rule if a value for this tag already exists) を選択します。
設定するタグ番号を入力します。
指定のタグに入力する値を含む入力ソースタグ番号を入力します。
[Repeating Data] セクションにて、[+Add] をクリックします。
再マップする各タグに以下の内容を実行します。
オプションで、[Description] (説明) 欄に操作についての情報をさらに追加できます。
[Save Changes] をクリックします。
注: このパラメータはModifyPartyEntryにより廃止され置き換えられました。
タグ 60 (TransactTime) マイクロ秒の時間スタンプをミリ秒の精度の時間スタンプに変更するには
[Rules Settings] (ルール設定) セクションで、 [Message] をクリックして、設定するタグの FIX メッセージを選択します。
[Ignore rule if a value for this tag already exists] (このタグの値がすでに存在する場合にルールを無視) が選択されているようにします。
[Tag] 欄に 60 を入力します。このルールはタグ 60 のみサポートしています。
オプションで、[Description] (説明) 欄に操作についての情報をさらに追加できます。
[Save Changes] をクリックします。
メッセージまたはタグ ルールをコピーするには
コピーする FIX ルールを選択し、 [Copy Rule] をクリックします。
コピー済みのルールに関連付けるメッセージを選択して [Copy] をクリックします。
希望に応じて新規ルールを編集して、[Save Changes] をクリックします。