[Position Manager] ウィジェットを使って、会社のユーザーと口座のマニュアル フィルと SOD 記録を作成してパブリッシュできます。ウィジェットを使用するための制限事項は、口座のアクセス許可によって異なります。口座に対してポジションを更新できるアクセス許可が Setup に設定されている場合、その口座にマニュアル フィルと SOD 記録を追加できます。
[Positions Manager] ウィジェットを開くには、ワークスペース メニューバーの [Widgets] をクリックして、[Miscellaneous] - [Position Manager] を選択します。[Positions] ウィジェットの右クリック コンテキスト メニューから [Create Manual Fill] (マニュアル フィルの作成) や [Modify SOD] をクリックしてもまた、[Positions Manager] を開くことができます。
マニュアル フィル記録は通常、TT システム外で取得したポジションを示しています。[Position Manager] を使って、約定を追加し、口座ごとにポジション全体をより正確に管理できます。マニュアル フィルは一度パブリッシュされると変更できません。ただし別のマニュアル フィルでオフセットすることはできます。
[Admin Fills] をクリックして約定を作成し、[Publish] をクリックすると、[Position Manager] ウィジェットはマニュアル フィル記録を生成し、その口座を使用しているすべてのトレーダーは約定を確認できます。パブリッシュ済みのマニュアル フィルは、口座を共有しているすべてのユーザーの [Fills] ウィジェットと [Positions] ウィジェットで確認可能であり、口座に対してリスク限度の計算に使用されます。これらの約定は、[ManualFill] 列に 「Admin」のステータスとして [Fills] ウィジェットに表示されます。これらの約定を追加するには、ポジションを更新するためのユーザーアクセス許可が必要です。
ポジションとリスクのローカル ビューを容易に管理するためには、マニュアル フィルを作成する際に、[Position Manager] にて [Local Fills] をクリックできます。ローカル約定を追加して [Publish] をクリックすると、約定は自分だけに表示され、口座を共有している他のユーザーには表示されません。ローカル マニュアル フィルは、端末に保存されます。したがって同じ取引日に他の端末で開い他ワークスペースには表示されません。
ローカル フィルは口座に設定されたリスク チェックや限度に影響を及ぼすことはありません。また次の取引セッションにロールオーバーされることはありません。これらの約定は、[ManualFill] 列に 「Local」のステータスとして [Fills] ウィジェットに表示されます。口座にローカル約定を追加するのにユーザーアクセス許可は必要ありません。
[Clone and reverse] ドロップダウン メニュー オプションを使って、1つ以上のローカルまたは管理マニュアル フィルをオフセットできます。オフセット約定を送信するには、[Position Manager] で約定を選択し、[Clone Rows] ボタンをクリックして [Clone and reverse] を選択します。これが選択されると、取引の反対側のオフセット約定が [Position Manager] で表示されます。
SOD (Start of Day) 記録とは、トレーダーが、前取引セッション中に、特定の取引所や口座、限月にもつネット ポジションを要約したものです。[Admin SOD] モードで [Position Manager] を使って、手動で SOD を追加して、口座や限月ごとにより正確にポジションを管理できます。これらの SOD を追加するには、ポジションを更新するためのユーザーアクセス許可が必要です。
[Publish] をクリックすると、[Position Manager] は SOD 記録を生成します。パブリッシュ済みの SOD は [Positions] ウィジェットにて口座ごとに表示可能であり、これは SOD を使って口座のリスク限度を計算します。パブリッシュ済みの SOD は、口座を共有するすべてのユーザーに表示されます。