チャート

ADX/DMS

ADX/DMS

ADX (Average Directional Movement Index) は、一定方向の価格変動幅を測定することで、トレンドの強さを数値化します。ADX は、ウェルズ・ワイルダーが考案したディレクショナル ムーブメント システム (Directional Movement system) という分析手法の一部で、DMI(方向性指標)の結果を平均したものです。

Configuration Options

  • Period (ピリオド): 計算で使用されるバー数。DM 計算の期間値は、RSI やストキャスティックス、その他の Welles Wilder 分析でトレーダーの設定に一致しています。当日チャートはワイルダーのオリジナルである 9 ~ 14 の値を使用します。
  • Smoothing Period (平準化期間): 平準化平均の計算で使用されるバー数。
  • Series (時系列): カーブを表示するかどうかを決定します。
  • Shading (網掛け表示): +DI カーブが -DI カーブよりも大きい場合、DI カーブ間を網掛け表示するかどうかを決定します。[Series] が有効化されている場合のみ有効です。
  • Histogram (ヒストグラム): ヒストグラムとして結果を表示するかどうかを決定します。
  • Color Selectors (配色セレクター): グラフ要素に使用する配色。
  • Display Axis Label (軸ラベルの表示): Y 軸に最新値を表示するかどうか。

数式

  1. DM ディレクショナル ムーブメント は、前単位期間(前日)の値幅を超えた、当単位期間(当日)の上昇幅・下落幅から定義します。
    • PDM = 現在の高値 - 直前の高値 (+ DM といいます)
    • MDM = 現在の安値 - 直前の安値 (- DM といいます)
    • PDM > MDM の場合、MDM は 0 に設定されます。
    • MDM > PDM の場合、PDM は 0 に設定されます。
    • 現在の範囲が、直前の範囲内に入るか同等の場合、PDM と MDM の両方を 0 に設定します。
  2. プラスとマイナスの DM の値の計算:

    \[ PDI(n) = \frac{PDM(n) * 100}{ATR(n)}\]

    \[ MDI(n) = \frac{MDM(n) * 100}{ATR(n)}\]

    定義は以下のとおりです。
    • n = 期間数
    • ATR = アベレージ トゥルー レンジ (ATR)
  3. ディレクショナル ムーブメント インデックス (DMI) の絶対値の計算:

    \[ DMI = \left | \frac{(PDI - MDI)}{(PDI + MDI)} \right | \]

  4. アベレージ ディレクショナル ムーブメント の計算 (DMIA a.k.a. ADX):

    \[ DMIA(n) = Simple\;Moving\;Average\;of\;DMI \]